胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

無心に編むこと

夏なのに編み物をしている。
冬の間に踵を編んでから先にすすめなかった。
いろいろ心せわしい日々だった。
今でもそうだ。
昼にデスクワークできないので、夜に机に向かって支援記録などまとめていると、
どうしても仕事のことが脳裏から離れなくなる。

仕事辞めたい仕事辞めたいと毎日思っている。
スタッフもメンバーさんもほとんど愛しているのだけど、
自分の時間がないのはつらい。

もともとひきこもり体質なので、人の中でざわざわ過ごしてばかりいると、
頭がクラクラしてくるのだ。

お休みは、イベントなどには出かけず山の家で過ごすようにはしている。
そうすれば、少し自分を取り戻せる気がする。

夜のイライラ、焦燥感。
俳句も書けないし、文章も書けない。

そんなとき、手仕事していたら気持ちが落ち着くのではないか、と思い出した。
もともと手仕事の人だったのではないか。
対人サービスの人間ではない。

それで、編みかけのものを引っ張り出してきたのだが、
少しは効果あるかな。

目を数えたり、手を動かしていると、心も落ち着いてくる。

昔、必死でいろいろなものを編んでいたときがあった。
あの時は、流産を2回して心身とも良くない状態で、東京で仕事もなく、焼き物の工房も休んで、やることなかったから、何かに夢中になりたかったのだろう。
山の家に引っ越してからも編み物をしていたけど、子どもが生まれたらピタッと編み物を止めてしまった。
焼き物という手仕事があり、子育てがあり、一番充実していた時期なのだ。

編み物しているというのは、今充実していないのだなんて思ったりする。


それはともかく、冬までに靴下を何足か仕上げたい。

それに、今日は新幹線で東京へ行く。
目的は、実家の母の様子伺いだが、東京にいる息子に会えるのもうれしい。

なんか、この頃思うのね。
私は、関東の人間だと。
ごみごみした東京だけど、あの人ごみにいて、生きた気持ちがする。
歩け歩け東京。たくさん歩ける。車もいらない。

こちらの方が「人の住むところではないね」と言ったけど、
そんな人の住むところではないような狭いアパートや路地に住む人が愛おしい。

山の家も好きなのだけれど、東京は気持ちが楽になる。