胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

よみがえりのレシピ

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 また、食べ物の映画です。職場のスタッフから「めめさんが観に行くと思っていた」と言われました。先週、夜にこの映画を観に行こうと目論んでいましたが、毎日忙しくて帰れない週でした。「映画行くために、息子の夕食を作ってきたのに!」と嘆いていた時に言われた言葉です。そうです、最近の私は野菜と料理のことばかり考えています。

 しかし、農業とは繊細で細やか、努力と物を見る目、自分を信じる力が必要です。雑な私には、農業できるでしょうか。

 在来種を残す取り組みは、岩手でも田村さんら若い人が活動をはじめています。山の家の隣のおばちゃんや隣のばっちゃんが作っていたのは地物の胡瓜なのです。良く知らないで「普通の胡瓜とは違うね」と言って食べていました。あの胡瓜だってばっちゃんが亡くなった今、おばちゃんがいなくなったら、作る人がいなくなるかも。今度帰ったら、種をわけてもらい私も作ろう。胡瓜や大根は、まわりから貰えるからと作っていませんでした。

 映画の農家の人たちが本当にいい顔をしている。嫌みがない。山の家の村の人たちもいい顔をしています。村に住み始めたときに、「役者にしたいような人ばかりだね」と夫と話ていました。こういう世代がいなくなる危機感を感じます。
 それにしても、私も蕪にかじりつきたかった。

 今朝、ライ麦パンに山の家で採れたルッコラと卵をはさんで食べました。なんて美味しくて幸せなんだろう。今、畑に残っていたズッキーニと南瓜のスープを作りました。食べることばかり考えています。
 
 しかし、どこかで放射能の影響ということもよぎるのです。岩手も汚染されているからです。どうか、これ以上大地が汚染されませんように。土と種と森と水があれば、人間は生きていけます。それが汚染されれば、世界はSFのように地球外に住むとか、選ばれた人だけ生き残ることになってしまいます。映画の見すぎだと言われそうですが、素直に幸せを喜べない現代です。