胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

息子の部屋

 息子の部屋に入らないようにしている。
 息子の部屋にある押し入れに、必要なものを取りに行くときも、何も見ないようにしている。
 プライバシーとかそういうことではなく、私の精神安定のためだ。  
 余計な物が目に入って、頭に来てしまう。それは時間の無駄だ。
 でも昨日、息子にベットカバーや掛布団カバーを洗うから洗面所に出しておいてね、と言った。
 いつもなら、洗って乾いたら、息子に渡して自分でカバーをかけてもらう。
 でも、平日で帰りが遅いし、やってあげようかと思ったわけ。
 そうして、部屋をきちんと見てしまったのね。
 き・た・な・い。
 毎週、掃除機はかけさせているけど、ベッドの下は埃がたまり、机の上はお菓子をこぼしたのかベトベト。
 ボロボロのエナメルバックの中には、靴下やウェアが丸まって入っている。何を持たせたか忘れたが、タッパウェアもあって、開けるとすごい臭いが!
 臭いと思ったら、ここらへんが匂いの原因か。
 次に服入れも開けてみる。穴の開いた靴下、片方だけの靴下、冬に来ていたセーターも丸まって詰め込んである。
 洗濯しないで、入れたのか臭い。
 ベッドまわりにはいろいろなものが落ちている。私が何かのパーティのビンゴで当てたぬいぐるみ。欲しいと言ったからあげたのに、ベッドの下で埃だらけ。
 学校のプリントは散乱。漫画やライトノベルの類もある。受験生だろうが、何しているんだ。
 という訳で、掃除をはじめました。
 でも、勝手には捨てられないので、帰ってくると、ビニール袋を渡し、夕飯前に必要ないものは捨てなさい、片づけなさいと命令。ぬいぐるみも捨てました。
 別に信用なんかしていませんでしたけどね、なぜこんなに汚いのだろう。
 ぜんぜん、こだわりがない。
 好きなタレントやスポーツ選手のポスターを貼る訳でなく、好きな物を集めてきれいに置いておくことはせず、すべて埃まみれ。
 ライトノベルもかわいい絵のアニメも沢木耕太郎の本や教科書もごちゃごちゃ。
 私服にもこだわりがない。たいてい、兄からもらったものを着ている。
 あまりこだわりがないのも、どうかと思う。
 よく相談で、こだわりのあるお子さんの話を聞く。そういう時、そういうこだわりのある子どもの方が、将来面白いような大成するような気がする。
 うちは、ただ、だらしないだけ。
 兄のアパートへは、引っ越した日以来、行ったことはない。恐ろしくて、行けない。
「綺麗にしているよ」と言う。弟よりましだはとは思う。
 しかし、あなたたちのお父さんが独身の時、アパートがすごいことになっていたのを私は見ている。
 その血筋だもの、息子たちを信用はできない。
 そういう私も掃除好きじゃないのでした。
 土日しか掃除しない。
 なんで、埃が積もるのだろう。埃はどこから来るのといつも思うのだ。