胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

『きのう、きょう、あした。』つばた英子・つばたしゅういち

 

きのう、きょう、あした。

きのう、きょう、あした。

 

 つばたご夫妻の本を読んでいたので、しゅういちさんの死は悲しかったです。眠るように亡くなって人生全うしてしあわせだったのだとおもいます。しゅういちさんをなくした英子さんが気丈にも畑を再開し、料理をしお客様をもてなす生活を再開した記録の本です。

 

でも、ストレスないというのはうらやましい。こういうふうに生活したいけれど、仕事があると料理も土日しかできないし、畑も1日15分のみまわり。外では愛想を振りまき心で怒り、ぐったりしてます。仕事を辞めたくなる本です。でも、お金のために働かなくてはいけない。専業主婦にはなりたくないと思った世代だったのかもしれないけれど、いまでは専業主婦ほど贅沢な暮らしはないなと思います。仕事も主婦も子育ても好きだけれど大変。だいたい週40時間働かないと正社員になれないのがおかしい。いろいろな形態の正社員があっていい。1日6時間ぐらいで週4日の労働がいいな。でもそうするとパートで賃金が安くなる。同一労働同一賃金って話は日本では通用しないと思っている。長く働く人が威張る。いい仕事が価値ではない。そんな組織がいまだにとても多い。

 

いやいや、英子さんは素敵です。89歳になっても自分で料理し生活をしている。たしかに便利さが人間をだめにしている。インスタントな生活になれると認知症も多くなるような気がする。だれでも真似できないかもしれないけれど、きちんと生活しルーティンを大事にすることは必要だ。長生きしなくてもいいけれど、死ぬまで自分の手でつくって生活していきたい。