胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

西山雅子編 『"ひとり出版社”という働きかた』

 

“ひとり出版社

“ひとり出版社"という働きかた

 

 図書館に本を返しに行ったら、返却棚にこの本があって借りてきた。

いまね、しごとをやめないといけないと考えている。

慢性的疲れ、今回の病気で本当にやめようとかんがえた。

7月に「退職願」は出したの。

でも、説得され残るころになった。人手不足。わたしがいないとまわらない。

いやどうにかなるものよ。今回休んでも仕事はまわっていた。

もちろん、しわ寄せはあったのだけど。

残ったのは、わたしのなかにまだ迷いがあったから。

それに、ここで無理やりやめるとしこりが残る。

 

もともと、50歳ではじめてボーナスをもらう勤め人になった。それまでわたしもただのフリーライターだった。夫はずっと本の編集の自営業。たまたま、福祉業界のジェンダー役割に興味を持って大学へ行ったら、ついでに国家資格までとってしまった。お勉強できるし、ライターしていたからレポートは得意。学業成績優秀賞の盾なんかももらったわよ。目標あると頑張ってしまうのね。

そして大学の紹介で入職。初めての経験で面白かった。それにやる気の満ちているスタッフ。でも、今の状況はかわってしまった。

 

仕事をやめて、元の生活にもどるだけさ。幸い息子たちの大学もおわり、それぞれ自分の道を歩きはじめる。息子たちの学費はボーナスのおかげでだせた。小遣いもあげられた。でもおわったのだ。もとの自営業にもどればいい。「辞めればいいじゃない」と夫は言う。でも、彼の稼ぎも多くはないので、専業主婦にはなれない。それに、自営業が主だった夫婦なので、年金ってものが微々たるもの。65歳まで社会保険を納めていれば、年金も増えるかなと思ったりする。でも、少し増える年金のために我慢する日々を考えると鬱々な気持ちになる。

 

でも、いっかい毎月給料のある勤め人すると、辞めるのに勇気がる。町にある仕事場兼自宅の小さな部屋のローンがあと2年。お金の問題以外は、やはり人の期待に応えたいとか、見捨てられないというきもちがあるのだろう。

 

とにかく、山の家にもどってきたのだから、ここの生活をきちんとしながら少しお金を稼ぐ方法を考えたい。

 

そんなわけで、ひとりで働くひとたちの本を読んで、刺激になったわ。

 

きのう、図書館に本の延長願いの電話をしたら、「この本は、予約が入っているので早く返却してください」と言われた。ひとりで働くことを考えている人がいっぱいいることを考える。

 

「働きかた改革」と言われても、バカンスもない長時間労働。そして安い給料。疲弊しこれでいいのかと思う。でも時代の先は見えない。どうにかなるさと思えない。

でも、元気に暮らしたいっよね。

 

 今日は日曜日なのに仕事。座って話を聞くだけなので、行ってくるわ。