我が家の医療費にため息
- 作者: 浅井春夫,湯澤直美,松本伊智朗
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2008/03/28
- メディア: 単行本
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『子どもの貧困』読み応えがありました。
子どもの医療と教育は親の収入にかかわらず、望めるものにならないでしょうか。
ここのところ私と子ども達の病院通いが続いています。冬の間は、まわりがインフルエンザになろうともなぜかうちの男子は風邪ひとつひかずに元気に過ごすのに、春先から花粉症がはじまると調子を崩します。花粉症、紫外線アレルギー、そして喘息がはじまります。毎年のことです。
私も杉花粉はがまんできるのですが、草の花粉には負けてしまいます。山の家に行った頃から具合悪くなり、先日の日曜に兄と弟の試合応援のため日中外に出ていたら、次の朝目が開かなくなってしまいました。花粉で目がやられてしまうのです。仕方なく月曜日に病院へ行きました。次男も同じように目をやられたので一緒に診てもらい、薬ももらい、2人で約5500円かかりました。そして今日は次男は喘息の発作と私の各種持病の薬代でお金がでていきます。
うちの一ヶ月の家計費は決まっています。その中に病院代は含まれていません。病院代は予備費から出します。予備費というのは、毎月余裕があるときに積み立てたり、今回の給付金のような雑収入を通帳に貯めておくものです。そういうわけで、この間入金された給付金は、焼き肉を食べることもなく医療費に消えていきます。
そうそう歯医者にも行きました。私と長男が歯の定期検診、次男は学校の検診で虫歯ありとチェックされたので歯医者へ行ってみると「虫歯ない」と言われました。歯石など取って、それぞれ2千円から3千円かかります。
前に、歯医者さんが子どもの歯の状態をみて、子どもの虐待をみつけるという話をどこかで聞いたことがあります。ネグレクトだと考えるのかもしれません。
でも、お金がなくてなかなか病院へ行かせられないこともあると思います。
もし、うちに貯金がなく生活するのがやっとだったら、歯医者は後回しになるかもしれません。痛くなったら、よけい治療費がかかるとわかっていてもです。
風邪を引いても病院へ行かないで我慢するでしょう。でも、市販薬を買おうとしても高いので、子どもに我慢させてしまう。なんて自分はだめな親だと落ち込み、子育てに自信がなくなり、現実逃避するなどということがあるかもしれません。
うちは、子どもが具合悪いとき、親が忙しいので、まだ様子見ようなんて思っているうちにひどくなり入院したことがあり、この症状は病院へ行かなければというのは早め早めに行くようにしています。でも、やはりお金のこと考えるとなるべく病院へ行くのは控えたいこの頃です。
夫は、毎月家賃と同じ額ぐらいの国民健康保険料を取られているのだから、病院へ行かなければ損だといいますが、自己負担大きいです。なんだか、こんなに保険料取られているのにと思います。
あれ、どこかで聞いた話です。
そうそう、先週村のおばちゃん達と話していて、介護保険の自己負担が大変だから週1回しかデイサービスに行かせられないという話を聞いたのでした。ある人のお父さんが認知症がひどくなって「デイサービスさ行かせた」といったら、すかさず「お金大変だべ」という反応が皆からかえってきました。「いやいや週1回だからな」ということで皆納得しました。村の人も私も自営業で国民年金だから、毎日デイサービスに通う贅沢はできないのです。
健康保険にしても介護保険にしても保険料払っても貧乏人は自己抑制するようにできているようです。サービスを選ぶいうよりお財布と相談して選ぶしかないです。「保険料払わなかったら全額自己負担ですよ」と言われても、その金額が本当に正当なものなのかという疑問を持っています。
何が言いたいかというと、医療費の無料の国がうらやましい。安心して医者にかかれるなら多額の税金でも保険料でも納めるわ。せめて子どもの医療費ぐらい無料にして欲しい。そうしたら、歯医者へ行くことが習慣になり、日本の子ども達の虫歯もなくなるでしょう。
医療と学費が無料で住むところがあったら、食べることは何とかして前向きに生きていけそうです。虐待もとても減ると思います。
東京で中学生まで医療費無料などという話を聞くと、うらやましくなります。従兄弟の子が入院してもお金がかからなかったそうです。うちなんか乳児から今までどれだけの医療費を払ってきたことか。
地方だから最低賃金は低いというのに、物価も病院代も都会と同じようにかかっています。地方が安いのは、家賃が安い、実家が大きな家でお世話になれる、誰もが畑でも作っていると思っているのでしょうか。
先日ラジオでは、イギリスの最低賃金は1300円ぐらいとか言っていました。同じ先進国でなぜそれができるのでしょう。 不思議なことばかりとぼんやりしている場合でないかもしれない。