胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

山の家・秋の味覚


 昨日は日帰りで山の家へ行って来る。着いたときには、へっぴり虫はぜんぜん来ていなかったのに、天気が良かったのでどんどんへっぴり虫がやってくる。先日、アパートの部屋にカメムシが1匹いたと騒いでいた学生さんがいたが、この状態を見たら卒倒するかもしれない。
 それから先日の台風で台所前の辛夷の木が折れていた。落葉松の太く長い枝もあちこちに落ちている。まずは木の片づけをする。枝を引きずって裏山に捨てる。庭というか敷地が広すぎるのだ。枝片づけだけで汗だくになり、家の掃除はやめにして、隣のばっちゃんの家に遊びに行く。家は、今まで誰かがお茶を飲んでいたあとがあるがばっちゃんがいない。畑にもいない。向こうの川に一輪車がとまっているのが見えて、行ってみるとばっちゃんが川の流れを利用して小豆を洗っているところだった。「うまいもんだね」と言うと、「小豆は洗っていいが、他の豆は洗ってはだめだ」と言う。そうだ、昔も聞いたことあったけれど忘れていたな。小豆を洗って乾かして、虫食い小豆を取り除く。そして家で食べる分を残して後は売る。ばっちゃんの小遣い稼ぎである。
 それから、畑に遅い枝豆があるから「採って行け」という。ばっちゃんは枝豆をどんどん抜く。「もう寒くてあんまり実が大きくならないから、大豆にできないから、食べてしまったほうがいい」と言うので、ひたすら豆取りをして、たくさんの豆をもらってきた。この枝豆は実は小さいし、色も悪いのだが、味が濃厚で美味しかった。あと、かぼちゃとさつまいもももらってくる。
 帰りには林檎園に寄り、紅玉と千秋を買う。まだまだ林檎はたわわに実っている。林檎園は幸せな気分になるね。山形の祖父の林檎畑を思い出す。
 帰り道、土澤の「アート@つちざわ」を観ながら散歩してくる。ここにある萬鉄五郎記念館の美術館は子どもが小さい頃よく遊びに来た場所だ。昔お昼を食べた商店街の小さな食堂もまだ営業していて懐かしい。
 下記の写真は、茶室に飾られていた焼き物。作者の名前は忘れてしまったけれど、石のごろごろ入った信楽の土(たぶん)が懐かしかった。先週の日曜日にあるイベントの陶芸教室を手伝った。私はアシスタントだったが、粘土の用意をするだけで楽しかった。一生懸命菊練りをしていたら、先生から「荒練りでいいから」と言われた。菊練りできるところ見せたかったんです。最近、粘土に触りたい欲求がむずむずしています。