胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

地震

 なんだか夢の中のような日々だった。
 9日にニュータウンから町の中に引っ越した。
 やっと落ち着いたと思ったら、地震
 家族は無事だけれど、沿岸の夫の家は流された。
 2.3日、両親の安否が確認できなかったが、2人とも無事だった。
 義父は、うちにきている。ちょうどショートスティで山の上の施設にいたので無事だった。しかし、連日のニュースを観て津波があったことは理解していても、自分の家は無事だと思っている。認知症なのです。義母は、たぶん父のもとには戻らない。地震のずっと前から、義父の世話をするのが嫌になっていたのだ。地震をきっかけに義母は、義父を子ども達に渡した。老年別居。しかし、義父は義母の気持ちを知らない。「なんで、ばあは電話もしてこないんだ」という。お互いの自己決定が食い違うことはある。簡単に希望する暮らしを目標に支援しようとも無理なことがあるとつくづく思う。命が助かってよかったのだけれど、そこからいろいろなドラマが巻き起こる。
 私も高齢者の仕事をしたことがあるくせに、24時間高齢者と暮らすのには慣れていなくていらいらする。自分が試されている気がしないでもない。
 4月からソーシャルワーカーとして働くことになっている。身内さえまともに支援できないで、多くの人の支援ができるだろうかとも思うが、やれるだけやろう。
 厳しい時代になるかもしれないが、質素に力強く生きていけたらいいと思う。