胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

山の家の初夏

 土日に山の家に行く。その前に夫が来ていて草を刈ってくれていたのでさわやかな庭である。私は石段の草取りをし、布団を干す。草地にはコロコロとカモシカのうんこが落ちている。夕方、窓を閉めるとき、きつねがぎょっとして「いたのか」とにらんで走っていった。次の日、裏に行く通り道の紅葉の下枝が邪魔なので切っていたら、何かを踏んだ。たぶん、熊のうんこ。干からびたのがひと固まりとまだ新しいのがひと固まり。つまり家の脇を熊が通っていて、一休みしてうんこまでしているということ。
 落ちている下枝を拾って裏山に捨てるときに嫌な予感がしたのだ。増やしている秋田蕗がちぎられていた。葉っぱが落ちて腐っている。2、3本だが、どういうことか首をかしげた。人間のいたずらでなければ熊さんだ。夫は庭に植えてあるウルイも食べられた跡があったとあとで言っていた。
 熊はいることは知っていた。お隣の蜂蜜を狙っていたし、裏山を歩いているはずである。でも、誰も住んでいないせいか、うちの庭で遊んでいるようである。熊だけでなく、みんなの遊び場になっていないか。これからは、家を出る時には鐘でもならし、小屋で作業するときは音楽をガンガンかけた方がいいかもしれない。

 ニセアカシアヤマボウシコデマリ、野ばら、山は白い花盛り。一番好きな季節だ。