胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

課題図書1

 頼みごとをしにドクターの部屋へ行き、引き受けてくれた後に下記の本を貸してくれた。たぶん、先日『パンとペン』を読んで、「なんで昔の人はあんなに教養があったのか、あんなに勉強熱心なのか」という話をしていたからだと思う。昔は知識人といっても、情報が簡単に手に入らないから、1冊の本を大事に読んで記憶したんだろうねと話し合った。テレビだけでなく、このネットや携帯が、私たちの時間の多くを奪っている。

暇と退屈の倫理学

暇と退屈の倫理学

 

かつては労働者の労働力が詐取されていると盛んに言われた。いまでは、むしろ労働者の暇が詐取されている。高度情報化社会が死語になるほど情報化が進み、インターネットが普及した現在、この暇の詐取は資本主義を牽引する大きな力である。

 序章に書かれている文である。興味がそそられるがなかなか時間がないので、ドクターには「年末年始の課題図書にします」とお断りしてきた。
 もう一冊借りた。
 前からドクターの本棚にあった木田元の『反哲学入門』を借りたかったけど、本棚から消えている。「あれっ、家に持って帰ったかな」ということで、変わりに『精神の哲学・肉体の哲学』を貸してくれる。これも年末年始にということで・・・。

精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的思考から自然的思考へ

精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的思考から自然的思考へ

反哲学入門 (新潮文庫)

反哲学入門 (新潮文庫)