少女は自転車にのって

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昨日、観てきた映画です。
サウジアラビア、イスラムの戒律が厳しい国で、女性が黒い布で顔を隠しているというぐらいしか知りませんでした。
サウジアラビアは、日本の石油の輸入国のトップ1です。(日本全体では、85％近くが中東からの石油に頼っています。)
サウジアラビアには、映画館がないそうです。
外では禁欲的に振る舞っても、家の中ではジーンズをはき、ロックを聞いて、大型テレビでテレビゲームをしています。

そんなサウジアラビアのある少女、ワジダが自転車を手に入れようと奮闘するドラマです。
この少女が素晴らしく。画面を追っているうちに、あっという間に時間が過ぎていきます。
少女の生活からサウジアラビアの女性の生活が描かれます。
ただ、ワジタの家は裕福な方だと思います。
ワジタのことが好きな男の子がいて、何かと手助けをしたいし、「いつか結婚しよう」と言いますが、ワジダは笑います。
ワジダは、町の中でお嫁さんになるタイプではないな。いっぱい勉強して野心を持つでしょう。
最後の場面では、誰もが飛んでいけワジダ！　と応援したくなります。

〈原題「wadida」、制作2012年、　監督ハイファ・アルンマンスール、製作国サウジアラビア・ドイツ合作〉

　中東の地図を見て、サウジアラビアのまわりには、今話題のシリアがあり、イラン、イラク、クウェート、カタールなどなどの国。なんかいつもどこかが空爆されたりしている。おもにアメリカから。
　それって、石油が関係しているということがわかるけれど、どうしてこうなったのかがわからないです。

　今日もアフガニスタンで、米軍による空爆で「国境なき医師団」の施設も多数破壊されて志望者が出たそうです。市民も巻き添えになっています。米軍は、謝罪したとニュースに書いてありますが、政府や軍は謝罪すればすむのでしょうか。毎日毎日多数の市民が殺されている。
もしかしたら、まわりまわって、私たちが豊かに暮らすためなのではないかと、恐ろしくなります。