胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

巣内尚子『奴隷労働 ベトナム人技能実習生の実態』

 

奴隷労働―ベトナム人技能実習生の実態

奴隷労働―ベトナム人技能実習生の実態

  • 作者:巣内 尚子
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 『奴隷労働 -ベトナム人技能実習生の実態』 巣内尚子著 (花伝社)

 

 日本人が怖くなる。恥ずかしくもある。アジアから技能実習などという言葉でごまかして日本の基幹産業で働かせている。人権侵害に違法行為、暴力。数々の国連からの勧告にもかかわらず制度は残り続ける。これも中抜きで儲ける人たちがいて、その人たちは政治家と仲がいいのではないか。

 たしかにいい社長さんもいるし良くしてくれる地域の人もいるだろう。でも、構造は変わらない。低賃金で自由は少ない。

 現在の政治を見ても、これはなんだろうと思う。まっとうな企業人がやるようあことではない杜撰な計画や中抜き体質。なにかヤクザみたいだと思う。日本はヤクザ体質で、わたしたちはヤクザが好きなんだ。これはよく考えてみないといけない。

 とにかく、わたしが食べるもの着るもの使うものが、ある人たちを詐取しているものだと、ほとんどはそうなのかもしれない。

 それなのに、「最近、外国人が増えてこわい」という人はわたしのまわりに多い。でも、怖いのはわたしたち日本人なんだと思う。

 ベトナム共産主義の国のはずだけど、医療も教育もただではない。中国もそうだけど共産国で資本主義経済をとり貧富の格差を広げる。いったい何のための共産主義なのだろうか。共産国も資本主義国も経済は欲で回っているようなものなのか。経済の勉強もしたかったと思う。