胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

貧乏の神様

貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記

貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記

今バイトに行っている事務所に置いてあった本。仕事開始時間より早く行っては、この本を読んでいました。
柳美里氏の本は読んだことがありませんでした。
でも、これは面白い。
柳さんがどういう人がわかる。それに息子さんいいね。解説で俵万智さんが書いているけれど、将来が楽しみな息子さんだ。

貧乏生活もすさまじいけれど、借金ができる。貸してくれる友もいる。そこが羨ましい。
私も今、たぶん知っている人が聞いたらびっくりする貧乏生活だけれど、恐くて借金だけはできない。お金を貸してくれる友達もいない。
貧乏だということも言っても相手にされない。食べるのに困っていないからね。
でも、税金やら車の車検代やら本当にかかる。国民健康保険なんて、家族4人分毎月何万も払っていて、お金がないので病院は行かないようにしている。
自動車の保険のように、病院に行かないで保険を使っていない人は、税金を安くしてほしいと思う。
いろいろかかるので、うちは1日1,000円で暮らすようにしている。息子と2人で1,000円。これは食費目安。米代は別。でも、バス代やガソリン代、寒くなってくると灯油代他光熱費、息子にかかる費用があるので、なかなか支出を減らすというのは難しい。
夫は、山の家でたぶん、もっと少ない金額で暮らしている。

だから、来年は山の家に戻って畑もがんばるつもり。
なんで貧乏生活しているのかって、理由はいろいろあるけれど、専門職が嫌になってひきこもっているからなのだ。威張れることではないけれどね。なんでみんな働いているのに、疑問に思ったりするのだろう。そんなこと誰も思わない、素晴らしいやりがいのある仕事と世間は言うのに。まあいい。抜けてしまったのだから。
でも、今のバイトも今年まで。来年の仕事を探さなくてはいけない。食べるため、経費を払うために、仕事はしないといけない。でも、腰が上がらない。とりあえず、来年になったら考えようと先延ばしにしている。

でも、この本を読んで、明るくたくましく貧乏生活をしようと思ったわけ。やりたいことはあるのだから。

柳美里氏が気になって、図書館で何冊か借りました。買わなくてごめんなさい。
あまり、重たいのは読みたくないので、『月へのぼったケンタロウくん』を昨夜読む。
おじいさんを愛していた想いが伝わってくる。
そうして、子どもが6歳になるまでって、本当に大事な時間だったねと思いだす。