胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

金井真紀著『酒場 學校の日々』

 

酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學

酒場學校の日々 フムフム・グビグビ・たまに文學

 

 『パリのすてきなおじさん』を読んで著者のこの本を知った。

2013年までゴールデン街に「學校」があったとは知らなかった。

草野心平の店は新宿御苑でおわりだと思っていた。

20代の編集者生活の時はゴールデン街にいっていた。

どこで飲んでいても最後はゴールデン街に集まる。

今の夫なる人は、毎晩ゴールデン街にいけば会える人だった。

でも行く店は決まっている。

 

この本を買ったのは、とうぜん辻まことが出てくるから。

辻まことは20代でわたしが恋した人。影響され山に登り、本人の本だけでなく、辻まことのことを書かれた本はほとんどある。

この本で、「まこちゃん」という文字を見るだけで身もだえしてしまうのだ。

 

東京を離れはや30年近く。

去年、東京出張で息子に会い、彼をゴールデン街に連れて行った夫は、「外国の観光客がいっぱいだった」と驚いていた。あの店もこの店ももうなく、記憶の中だけのものが増えていく。

この本は、辻まこと関係の棚におこう。