胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

俳句なんです

今のいちばんの悩みは、俳句ができないことです。
一応、作ってはいますよ。
でも、こんなんじゃない。

その昔、私はよく新人賞候補にあがっていました。
でも、賞が取れないまま『海程』の同人になり、震災後俳句が作れなくて、お休みして復活しました。
私が賞レースに名をあげていたときに、競っていた人、その後から出てきた人が活躍しています。『海程』にとどまらず、活躍する姿を見ると、私もがんばるべきだったと後悔します。

仕事で良くやっていると誉められるより、一句でもいいものを作りたかった。

5月に『海程』の大会に恐る恐る顔を出しました。
知っている人もあまりいません。
知っている俳人は、偉くなり、前の方で会を仕切っていて近づけません。

でも、何人かの知らない方が、私が来ていると探して挨拶してくれました。
「名前はよく見ている」「はじめ、男性だと思った」とか、言われればうれしい。
誰かが見ていてくれていたんだ。

ホテルで同室になった女性は、数々の賞を取った先輩です。立山連保の麓に住んで農業をしているとか。70代なのに貪欲に勉強して、負けず嫌いです。
地方にいてもいいもの書いて認められる。作品で勝負する。感性を作るのは自分だ。
たくさんお話ができて、刺激になりました。

帰りに会を仕切っていた女性に、「Iさんと同じ部屋になり、勉強になりました」と話したら、「そう思って同じ部屋にしたのよ」とのこと。地方にいて、私が苦しんでいる、伸び悩んでいるのをわかっているのでしょう。

まずは、句会に出られるように努力しましょう。
上京するのは、お金がかかるのであまり行きませんでしたが、実家の母の調子も悪いので、1か月に1回は高速バスで帰ろうかなと思います。その時に、何かの句会にぶつかるように行けば参加できます。

少し、俳人との付き合いもしましょう。

俳句やらない人が見たら、おかしな世界なのだと思う。俳句って優雅ではなく、身を削りひりひり血を流して作っているなんて、ばからしいのかもしれない。

でも、私には言葉が欲しい。
もう一度、言葉を生むことができるのだろうか。

帰りに、同性代の活躍している男性が「胡桃さんってどんな人かと思った」「楽しみにしているよ」と声をかけてくれました。

自分の本気さが足りなかった。

モチベーションは上がったのだけど、まだまだ足踏み状態で、締め切りだけがやってきます。