石井光太著『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』
『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』
読んでいて切なくなる話ばかりだけれど、本当のことなのだ。
わたしたちの生活では見えない。
見ようとしていないとも言われるけれど、見えない。
学校は期待できない場所になっているし、若い人に希望がない社会になってきているのだろうか。
つらいなつらいなと思って読んだ。
つらいから目をそむけたくなる。
自分になにができるかと思ってしまう。
ただ、もうすこし優しい世界になって欲しい。困った人に手を貸せるようになりたい。
格差社会、貧困をほっておくと犯罪や福祉費用の増大などで社会につけがまわってくるのだと本書では伝える。でも、王様はそんなこと知ったことじゃないのかもしれない。福祉費用は削ればいい。生かさず殺さずで、ひとは希望を失い、ますます奴隷根性をすりこまれ、上の命令に従いやすいようになる。格差社会けっこう。しもじもで争っていればいい。王様には被害は及ばない。しもじもの命なんて綿埃のようなもの。お金がかかるならいなくなればいい。そう国民を洗脳しよう。役立たずは生きる価値がないと。
こんな世界が自分が生きる世界だとは信じたくないけれど。