胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

アカゲラにやられる

 写真は、私のアトリエにしていた小屋がアカゲラにぼこぼこ穴を開けられた板壁です。
 表の板は穴がないのですが、裏と側面は穴だらけとなりました。
 山の家に住んでいた頃も、たまに壁をつつきますが、「こらっー」と外に出て追い払うので逃げていきます。私たちが盛岡へ移ってからしばらくは穴を開けられることはなかったのですが、去年あたりから母屋まで穴を開けています。人が住まなくなると、動物も虫も勝手し放題です。
 ネズミ捕りのベタベタシートには山ネズミ3匹がかかって死んでいました。押し入れにも。ネズミは嫌ですが、山ネズミは良く見ればかわいいものです。「ごめんね。グリとグラ」と言いながら捨てます。カモシカは庭で遊んでいるようだし、熊はおんちゃんの蜂蜜を狙って我が家の前を通って行くし、私の小屋でへっぴりは繁殖していて、それから野良猫2匹が車庫に住んでいて、わたしのことをギョッとした顔で見ます。ばっちゃんが「この冬からいる。誰か捨てて行ったんでねいか」と言います。しかし、丸々と太っていて何を食べているのかしら。
 たぶん、おんちゃんの家の犬の餌でも食べているのではという話になりました。その犬は子犬のとき我が家にいたのです。そして家には猫が生きていて、薪ストーブのそばで2匹は重なり合って寝ていました。そんな訳だから、その犬は猫のことを友達だと思っているようです。
 小屋のへっぴり掃除をしました。ここで仕事をする時間はないのだけれど、とりあえずきれいにしておけば気持ちがいいです。掃除をしていたら、ばっちゃんが顔を見せて、裏の山の水源から山葵を採っていました。盛岡はバッケ(フキノトウ)は出ていますが、山の家のまわりはまだです。早く何か採りたいなぁとみんなうずうずしているのです。
 もうすぐ、人も山の動物も虫も待ち望んでいた春です。(2009/03/31)