胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

困っている人

困ってるひと

困ってるひと

 新聞の書評に紹介されていたので、読んでみました。病院の相談室というところでソーシャルワーカーとして働きはじめて、4か月過ぎました。困っている人ばかりです。この本の方がまだいい方なんて云えません。でも、ムーミン谷のパパママもいないどころか、パパママがすでに相当困った人だったり、本人が物事に対処する知的能力が低かったり、もろもろ困っています。それを「大丈夫、何とかなる」と走り回るわけですが、医療や福祉だけではなく、離婚や暴力、教育、貧困からみあい、弁護士、警察、いろいろな相談機関を患者さんとめぐり、徒労に終わり、3歩進んで2歩下がり、5歩進んで6歩下がり、「解決なんてするんだろうか」と天を仰いでいます。
 最近、ドクターと話したこと、「無力だけど逃げない」ことが大事だ。諦めない、逃げない。今までの人生でも逃げたことはある。その時の自己嫌悪や嫌な気持ちは覚えている。自分を嫌いになりたくないから逃げない。それに「待つ」こと。機は熟すということもある。どうやったら、大きくなれるのでしょうか。心強くして8月も頑張ろう。

 とは言いつつも、久しぶりに日曜日家にいてのんびりすると、山の家で畑をやってのんびり暮らしたいという気持ちがふつふつ湧いてくるのも正直なところ。でも、関わっていく人が多くなるほど、その人たちから受け取るものも多いことに気づかされるこの頃です。