冬の運動
11月から町での仕事量を減らして(給料も減る)、山の家にいる時間を増やすはずだったけれど、何だかんだ用があり、町にいることが多かった。
今回、やっと仕事机とデスクトップPCを山の家に運んだ。
このPCがあるところが私の拠点となる。といっても今は仕事なし。
焦らないようにしているけれど、仕事しなくちゃと考えてしまう。
冬の間は畑や草取りもないので、家の中に籠ることになる。
そして、先週犬が死んだ。
動物いのちの会からもらったのが9歳のラブラドール。
ラブラドールの寿命は短いと言われたけど、13歳まで生きてくれた。
死ぬ前の日まで散歩もしたそうだ。
看取ったのは夫。
私は次の日に火葬に付き合った。
山の家で夫と暮らしていた犬だけど、いろいろ思い出もあって彼の表情が浮かんでくる。
山の家には番犬がいないと、熊や人間の突然の来訪にびっくりするから。
春には犬を探して飼う予定。
でも、犬もいないとますます運動不足になるので、ウォーキングすることにした。
ウォーキングに勤しんでいる村の人も多い。足腰から弱るというから鍛えないとね。
隣の集落までと目標を定めて、1万歩を目指して歩く。1万歩歩くと2時間近くかかってしまう。
昼ご飯を軽く食べて出かける。
午前中は机に向かうようにする。
そう習慣づけるため。
昼ごはん後は、昼寝をしている人が多いから、村は静かだ。
道は必ず川に沿ってある。
動物たちも昼にはあまり姿を現さない。
熊も冬眠に入ってくれているのではないかと、思っている。
元気なのは、カワガラス。
冷たそうな川面を飛び交っている。
そんなのを眺めているから、散歩に時間がかかる。
冷えてトイレに行きたくなり、最後は速足で家に戻る。
町でもよく歩くけど、必ずお気に入りの喫茶店がいくつかあるのに寄ってしまう。
ゆっくり新聞雑誌、本を読んだり、知り合いと鉢合わせしたりして、いい時間を過ごせるけど、お金を使う。
山の散歩は、お金を使うところがない。
そこがいいところ。