緑の家
- 作者: M.バルガス=リョサ,木村榮一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 文庫
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- 作者: M.バルガス=リョサ,木村榮一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/08/20
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東京、千葉、長野へ行ってきました。長い電車の中で読むために持って行った本です。
登場人物が多すぎて、話が最初は見えません。
同じような名前が出てくるので、混乱します。
それでも、何か読み進めてしまう魔力があり、読み進めるうちにそれぞれのお話がつながっていきます。
訳者の解説に下記の文がある。
バルガス=リョサはべつのところで、自分はフォーク名から多くのことを学んだが、人間の内面にこだわり、それを描き出そうとするやり方はあまり好きではない。自分はむしろ、行為、行動といった外に現れてくるものに興味があり、それを描くことで人物の内面を浮かび上がらせたいと考えている。
この『緑の家』でも、登場人物は内省したり、独白は無く、行動しおしゃべりし、蚊に嘆く。
とにかく読ませてしまう魅力はそこら辺にあるようだ。
そうして、ひとつのセリフが登場人物の気持ちをあらわにして、衝撃を受ける。
映像にしたら面白そうだけど、長すぎて映画にできないと思う。
ぜったい原作のほうが良いと言われるだけだ。