わら1本の革命
- 作者: 福岡正信
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2004/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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福岡正伸さんのことはいろいろな方が信望していたので、知っていましたが、何か教組のようで本を手に取れないでいました。それに、私には難しいのではないかとも思っていました。
読んでみると、講演会での話を起こしの文書なのか、語り口調で書かれて、読みやすかったです。内容も共感できるものでした。
本の中でも、偉い方々が福島さんの自然農法に共感しますが、それに取り組めない。肥料や農薬を使わなければ、それを売っている農協が困るからです。
環境汚染の原因の一つに肥料があると、りんごの木村さんも講演で言っていました。
「肥料は10〜15%が作物、10〜15%が草、10〜15%が土、
40〜50%が地下へ浸透&大気中でガス化、という配分で使われます」
えらい学者さんだってわかっていることなんでしょう。でも、やめられない。福島さんの方法を取れば、いろいろなものが不要になり、それを作っている人、売っている人が困るから。環境より経済優先です。
学習塾がこんなに盛んなのは、日本や韓国などの一部の国です。欧米では塾がないと聞きました。塾なんておかしい。学校で十分ではないか、といって教育システムを変えようとすれば、塾産業の人たちが失業してしまうので、それはいかんということになります。
原発もそう。どうしようもないものだとわかっても、それがないともうけられない人、収入が無くなる人たちがいるので、やめられない。
日本も海外に武器を売り始めています。そうすると、戦争をして武器を使ってもらわないと儲けになりません。日本もアメリカと同じ道をいくのでしょうか。武器で儲けるために戦争を起こす。
昔むかし、ケネディの伝記映画を観たときに、冒頭でケネディが戦争をしない、これでは儲けられないという財閥の人たちの会話が出てきたような記憶があります。こんなことは当然なことなのでしょう。
目先の儲けのために、地球や人権に間違ったことをしていると思ってもつき進んでいく。利己的な人間。大きくシステムを変えなくてはいけないのですが、それは自分が考えることではなく、誰かが良くしてくれると思っている私たち。
今日は、選挙です。
不安がいっぱいですが、どう生きていくか考えていかないといけません。