胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

長谷川潾二郎


あるブックカフェに置いてあった、長谷川潾二郎の画文集『静かな奇譚』を手に取った。
この猫の作者だ。
この猫の絵は、見たことがある。
本物ではないけれど、知っている。
テレビがあった頃に日曜美術館で見たのかもしれない。
日曜美術館は、たいてい家事をしながら見ていたので、記憶にあまりない。
やはり、テレビで見るより画集で見るとか、文章を読むと記憶に残る体質なのです。

猫の絵以外は、だいぶ変わっている。
平面的というか、つるっと冷たい感触がするような絵。
静物画が多い。
今までに見たことがない絵でした。

探偵小説も書いていたというから、文章も面白いです。
この猫のことを書いた「タローの思い出」も長いですが、いいお話でした。
猫の猫らしい描写と気高いタロー。
そうそう猫ってこういう感じだよね、と思いました。

もう一度お店に行って、他の文章も読んでみたい。