家族の勝手でしょ!
- 作者: 岩村暢子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 単行本
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私なんか優等生な方ですか。今朝も3時に起き、お弁当と夕飯のおでんを作りシャトルシェフに入れてから、終わらなかった仕事のためパソコンに向かっていました。今はひと段落ついて6時近くです。でも、4時から台所に立って、6時までかかり、パソコンに向かえないことも多いです。なんでこんなにご飯作りに時間がかかるのか。自分はとろいのではないか、なんで私も働いているのに一人でご飯のことばかり考えているのか、今度生まれてくるときは主婦にはならないと思って、ふつふつ怒りが湧いてくることもあります。でも、本の中に出てくるように、買った物や外食ですませる経済力がうちにはないような。毎日作るのは誰かのため、考えて考えて、結局私が自分が好きなものを食べたいからだと思いました。野菜食べたりきちんと食べないとすぐに便秘になります。油っこい物も食べたくない。外食で食べ盛りの男子2名を食べさせていたら破産してしまいます。食費を安くするためにも台所に立ちます。
しかし、本の中にある気分は私にもある。夫がいない夕食は1品料理になる。最近は買ったお弁当ということもあります。息子がスキーなどのスポ少やっていた時は、一日出かけ疲れて買った物ですませます。最近では、私が帰りが遅いので、帰ると夫と次男は夕食が終わり、私は一人で食べ、そこに長男が帰ってきて食べる時差式になってきています。それでも、夫も家にいるし、食事はみんなで一緒が基本だったので、赤ちゃんのころから一人食べなどという項目を読むと怒りもわいてきます。本当に家族の勝手なのでしょうね。以前、山の家に遊びに来て夫の友達の息子は野菜嫌いでした。お母さんは「きゅうりしか食べないのよ」と笑っています。私は甘いなぁと思って聞いていました。でも今、きゅうりしか食べなかった子は農業高校へ通い野菜を作っています。その子の母は「野菜を持って帰ってくるので頑張って作っている」と電話で話します。人間どうなるかわかりません。そういえば、私も母子家庭で料理に時間も興味もない母のもとで育ちお菓子作りさえしない女子でしたが、その後の仕事や趣味で料理に目覚めたのですから、どういう家庭で育ってもその子がどうなるかはわかりません。家族とは不思議なものです。